ブラッド・ピットさんの場合。【うつ病の芸能人・有名人】



ブラッドピット うつ病

うつとドラッグ漬けの毎日を送っていたブラッド・ピットさん

ブラッド・ピットさんは、アメリカ合衆国オクラホマ州出身の俳優、映画プロデューサーであり、アカデミー賞に俳優として3度、プロデューサーとして3度ノミネートされています。

そんなブラッド・ピットさんですが、若かりし頃の彼は、その栄光を受け入れられず、うつとドラッグ漬けの毎日を送っていたとのことです。

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ブラッド・ピットの経歴、芸歴は?

ブラッド・ピットさんは、トラック会社の経営者である父と高等学校のカウンセラーであった母との間に生まれ、生後まもなくミズーリ州スプリングフィールドへ転居し、保守的な家庭で南部バプテストとして育てられました。

キカプー高等学校(英語版)在学時はレスリング、水泳、バスケットボール、ゴルフ、テニスのチームのメンバーでした。

そのほか、ディベート、校内自治、演劇活動に勤しんでおり、高校卒業後はミズーリ大学コロンビア校に入学。

大学では、広告を中心としたジャーナリズムを専攻しました。

しかし、将来を見据えた際に物事が何も進展しないように感じ、自分が今までに映画を観て感じた情景や彷彿とするような気持ちを忘れられず、俳優になることを決意し、学位を取得する2週間前に大学を中退し、手持ち金325ドルでロサンゼルスに向かいました。

ロサンゼルスではロイ・ロンドン(英語版)から演技レッスンを受けました。

その傍らで、運転手やエル・ポヨ・ロコ(英語版)の店員など、様々な仕事をしており、1986年にはビバリーヒルズに移住しています。

ブラッド・ピットさんは、1987年に「追いつめられて」の端役で映画デビューし、1987年5月にはNBCのソープオペラ「Another World」に2話出演し、テレビデビューを果たしました。

1988年には、「リック」で映画初主演を果たします。

映画やテレビへのゲスト出演を繰り返した数年後、ブラッド・ピットさんは1991年のロードムービー「テルマ&ルイーズ」でテルマ(ジーナ・デイヴィス)のボーイフレンドのJ.D.を演じ、知名度を上げました。

この作品でのデイヴィスとのラブシーンは、ブラッド・ピットさんをセックスシンボルにした象徴的な出来事として挙げられています。

1994年はブラッド・ピットさんのキャリアの大きなターニングポイントとなった年であり、映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」では吸血鬼のルイス・デ・ポアント・ドゥ・ラック(英語版)を演じました。

この映画では、トム・クルーズさん、キルスティン・ダンストさん、クリスチャン・スレーターさん、アントニオ・バンデラスさんと共にアンサンブルキャストの一人を務めています。

演技はあまり評価されなかったものの、同作によりMTVムービー・アワードで2部門を受賞しました。

1995年、犯罪スリラー映画「セブン」で連続殺人鬼(ケヴィン・スペイシー)を追う刑事を演じました。

この映画では、モーガン・フリーマンさんやグウィネス・パルトローさんと共演しており、ブラッド・ピットさんは同作をすばらしい映画と言っていて、自分の演技の幅が広がったと語っています。

この作品は批評家からも評価され、「バラエティ」は彼の演技をベストとしました。
ブラッド・ピットさんが「ねばり強く精力的な刑事」を体現したことを好評しており、「セブン」は全世界で3億2700万ドルを売り上げました。

ブラッド・ピットさんは「セブン」の成功の後、テリー・ギリアムのSF映画「12モンキーズ」に出演し、作品の評価とともにブラッド・ピットさんの演技も好評を得ました。

そして、本作でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞し、アカデミー賞助演男優賞にも初めてノミネートされました。

1999年には、デヴィッド・フィンチャー監督の映画「ファイト・クラブ」でカリスマ的人物であるタイラー・ダーデンを演じ、ブラッド・ピットさんはボクシング、テコンドー、グラップリングのレッスンを受けて撮影に臨みました。

ブラッド・ピットさんは役作りのために前歯を除去し、撮影後に元に戻しています。
同作は興行収入は予想を下回るものだったが、翌2000年にDVDが発売されて以降、カルト的な人気作品となりました。

2004年の映画「トロイ」では、アキレスを演じるにあたって、撮影の6カ月前から剣の訓練をし、撮影中にアキレス腱を怪我して製作が数週間遅れるなどしました。

しかし、同作は全世界で4億9700万ドルを売り上げ、これまでの出演映画で最も商業的に成功した作品となりました。

2006年には、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「バベル」でケイト・ブランシェットと共演し、この作品はゴールデングローブ賞 作品賞(ドラマ部門)を受賞しました。

また、アカデミー作品賞にもノミネートされ、ブラッド・ピットさん自身もゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされるなどして、好評を得ました。

ブラッド・ピットさんは後に、この映画への出演を自分のキャリアで最高の選択の1つだったと語っています。2011年、パルム・ドールを受賞したテレンス・マリック監督の「ツリー・オブ・ライフ」でショーン・ペンさんと共演し、また同年、実話を原作としたドラマ映画「マネーボール」でオークランド・アスレチックスのゼネラル・マネージャーのビリー・ビーンを演じました。

この映画では、批評家から強力な支持を集め、ブラッド・ピットさんは再びアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。

スポットライトから逃れるためにドラッグを常用していた過去を告白

そんなブラッド・ピットさんですが、米エンタメニュースサイト「The Hollywood Reporter」に対し、スポットライトから逃れるためにドラッグを常用していた過去を明かしています。

ブラッド・ピットさんは

「90年代の僕は、自分自身に嫌気がさしていたんだ。
セレブリティというステータスから逃れたくて、ただ家のソファーで丸まって大量のクスリを吸っていた。『一体なんなんだ?こんなのうんざりだ』って、自分自身に腹を立てていたんだよ」

「憂鬱な気分を忘れるためにクスリをやっていたんだ。でも今は、というかこの10年はやっていないよ。それから自分が何者なのかということもわかった。あの時期はいい勉強になったよ。“うつの期間”だったと捉えているんだ」

と語っています。

ブラッド・ピットさんは、当時はとにかく家に帰って隠れていたいとばかり思っていたそうです。

しかしユーゴスラビアとモロッコへの旅が、そんな彼の内面を大きく変えたそうで、「あれほどひどい貧困は見たことがなかった。それからきっぱりと、クスリもマリファナもやめたんだ。そして、ソファーから起き上がることを決心した」と語っています。

また、ブラッド・ピットさんは共に6人の子供たちを育てているパートナー=アンジーさんとの出会いも、人生を変える出来事だったとして、

「彼女以上に尊敬できる人に出会ったことはない。アンジーは毎日のように世界の問題を勉強し、一緒に仕事をした仲間に心からの思いやりを持って接しているんだ」

と語っています。

「苦しい日々はこれから待ち受けている輝かしい瞬間をより素晴らしいものにする。他の人への感謝をより大きくさせるんだ。僕らはみんな、人生の意味や愛、日々の向上を求め生きている。そしてそれは、僕らのすぐ近くにあるんだよ」

と、現在のブラッド・ピットさんは語っています。

完全にうつ状態からは立ち直っているようですので、これからさらなる活躍を見せてくれるのではないでしょうか。

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